ラッコサーバーとは — 低価格で始められるレンタルサーバーの実力を調べてみた

Web製作

ラッコ株式会社が手掛けるレンタルサーバー「ラッコサーバー」について、利用が向いている場面と信頼性を中心にまとめました。

ラッコサーバー公式サイト

レンタルサーバーはWEBサイト運営の地盤になるものなので、基本的には大手で実績のあるサービスを使うべきです。昨今は月額1,000円程度で大手のWordPressサーバーが使える時代ですので、価格差だけで新興サービスを選ぶ理由にはなりません。

しかし調べてみると、ラッコサーバーはGMOデジロック社との業務提携による安定した基盤を持ち、月額330円から(記事作成当時)という低価格に加えて、ラッコWEBサービスとの連携による独自の利便性もあります。目的によっては検討に値する選択肢です。

ラッコサーバーとは

https://rakkoserver.com

ラッコサーバー公式サイト
ラッコサーバー公式サイト(2024年8月時点)

業界大手他社と同様に、「かんたんブログスタート」機能を提供してくれています。

かんたんブログスタート機能
かんたんブログスタート機能の紹介(2024年8月時点)

レンタルサーバー各社のアピールポイントは正直どこも似通っていますが、ラッコサーバーで注目すべき点は以下の3つです。

  • ラッコマーケットと連携して、ラッコサーバー上に作ったWordPressサイトを簡単に売買できること
  • セキュリティ対策が常識的なレベルで施されていること(WAF/IPS/IDS)
  • 業界20年以上の大手(GMOデジロック)による保守体制があること

GMOデジロック株式会社とは

公式サイトの「保守管理体制」のリンク先には、以下の記載があります。

セキュリティ/保守管理体制や障害/DDoS攻撃発生時の復旧にかかる時間は?

業界大手のホスティング事業者(GMOデジロック株式会社)との業務提携により、安定性の高いホスティングサービスの提供を行っております。

物理サーバー、ネットワークインフラの保守管理は提携業者により適切に保守管理されます。

ラッコサーバーは2021年9月リリースの新興のレンタルサーバーサービスではございますが、安心してご利用いただける環境を整えております。

引用元:https://rakkoserver.com/knowledge/699/

GMOデジロック株式会社はGMOインターネットグループのひとつですが、買収される以前から歴史は古く、2000年代初頭のインターネット黎明期からサービスを提供している会社です。

私自身も、2000年代前半にはデジロック社が提供するXREAというレンタルサーバーを利用していましたし、初めてドメインを取得したのもVALUE-DOMAINでした。CORESERVERも現在進行形で契約しており、20年以上使い続けています。

ともかく、レンタルサーバーの質については十分問題ないと判断しています。

ラッコサーバーの活用場面

サーバーの質が大丈夫だからといっても、価格だけで選ぶのも考えものです。

価格とスペックからの観点

ラッコサーバーの価格表を見ると、以下のことが言えます。

ラッコサーバーの料金表
ラッコサーバーの料金表(2024年8月時点)
  • RK1プランは確かに最安レベルで安いですが、CPUが1コアしかなく、メモリも2GBです。

この数字が意味するところは、大規模なサイト運営には向かないということです。

  • とはいえ、小規模〜中規模サイトであれば全く問題にはなりません。ましてや、新規ブログならば尚更余裕でしょう。(イベント開催などで短期間での大量トラフィックが見込まれる場面で使うのは危険です)

  • RK2プランになるとCPUが6コア、メモリ8GBと性能が数倍になります。

この数字は、XserverやConohaWINGの最安プランと同じ規模感です。そしてこれら業者においても月額990円ほどですので、つまり「ほぼ同じ」レベルになるということです。

  • 同じ金額を支払うくらいならば、わざわざラッコサーバーを使うか?については悩みどころです。素直に大手業者でもよいでしょう。

ラッコWEBサービス内の連係からの観点

これはひとつの差別化ポイントです。

ラッコマーケットにはWordPressのサイトが多数出品されていますので、育てたサイトを簡単に売りに出すことができます。また、購入者はすぐに運用を開始することができます。

また、ドメインの売買もできて、購入するとラッコドメインを通じて引き渡しがされます。

これらのことを一般的な技術でやろうとすると、売り手と買い手の間で技術的な方法のすり合わせが必要になりますし、手間がかかります。ラッコWEBサービスが仲介役となってこれらをワンストップで処理してくれるのは、独自の強みです。

コンセプトは面白いのですが、認知度が課題になりそうです。

ラッコマーケットの成約数推移
ラッコマーケットの成約数推移(2024年8月時点)— 引用元:rakko.inc

成約数は半期ごとに増加しており、サービスとしての成長は順調に見えます。

ラッコサーバーの利用戦略

サイトの数や規模感によって選び方は変わりますが、ケース別に整理すると以下のようになります。

ケース採用手段
とりあえずブログを始めたい。まだブログのことが全然わからない初心者で、安く済ませたいラッコサーバー(440円/月プラン)
既にブログ経験があって、新しいブログを立ち上げたい。今後更に複数のブログを運営するかもしれない(1) ラッコサーバー(990円/月プラン) (2) Xserver / ConoHa WING
ブログは初めてだけど、身の回りには経験者がたくさんいて、いろいろ聞くことができる環境があるXserver / ConoHa WING

ラッコサーバーのRK1プランではドメインが1つしか利用できませんので、同一契約の中での複数ブログ運営ができません。複数ドメインを使いたい場合はRK2プランが必要です。(ただ、同一契約の中で複数のWordPressを動かす方法は、少し難易度があがります。ラッコサーバーだろうがその他サーバーだろうが、初心者がやろうとすると躓く可能性があります)

また、周囲に質問できる環境がある場合は、素直に周囲の環境とあわせて同じものを利用した方が良いでしょう。ひとりだけ違うこと(変わったこと)をしていると、それらのノウハウを使えない場面が出てきてしまいますので、初心者の場合は苦労する可能性があります。

まとめ

ラッコサーバーの安定性は十分に期待できますし、低料金な部分や、ラッコWEBサービスとの連携を考えると、十分に実用に値する魅力を持っていると思います。

小規模なWordPressサイトを新しく立ち上げる場合には、ラッコサーバーは選択肢に入れてよいと思います。ラッコサーバーの利用方法は別の記事にまとめています。

サービスサイト: ラッコサーバー

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