Notion の使い方 - 生産性爆上げ超イケてるノートアプリ
Notion はサンフランシスコの Notion Labs Inc, により提供されるオンラインのノートサービス(ノートアプリ)です。度々 Evernote と比較されるサービスですが、公式では「All-in-one workspace(オールインワン ワークスペース)」と謳っており、Evernoteとは異なる性質を持つノートサービスだと感じます。2021年は日本語にも対応し、現在とても注目された一年でした。
新しいノートアプリを探している時って、「いろいろ触ってみたい」気持ちと「面倒くさい」気持ちが半々で入り混じりませんか?何よりの問題は、ノートアプリは使い込んでみて初めて使い勝手がわかるものです。“テスト” とか “ほげほげ” のようにお試してちょっとノートを書いたくらいでは使い勝手を評価できませんよね。
本記事では、まず「Notionってどんな使い勝手なの?」という点に触れつつ、私自身の使い方を別の記事で紹介したいきたいと思います。
Notion 特徴的な仕組み
(公式サイトから引用 https://www.notion.so/ja-jp/about)
何を持って「特徴的である」と言うのかは、利用者の前提によって大きく違いの出る部分だと思います。そこでここでは、多くの人が利用経験があると思われる Evernote と比べた場合にどうなのかという目線で述べていきたいと思います。
(公式サイトから引用 https://www.notion.so/ja-jp/product)
使い込むほどに様々な魅力が見えてきますが、ここでは特徴3選として以下を挙げたいと思います。
- データベースを軸にした多彩な表現力
- ブロックエディタによる多彩な表現力
- ページの階層化による多彩な表現力
いずれも多彩な表現力という表現にまとめました。美しいものって使っていて心地よいですよね。
続いて、具体的に触れていきます。
いろいろ紹介したいところですが、1個1個の機能や特徴の説明だけでかなりのボリュームになってしまうので、それらは別の記事にまとめたいと思います。本記事では、ひとまず一言だけ触れる程度に留めます。
Notion では ノート と呼ばれる単位は存在せず、ページ と呼ばれます。日常使いする上では、Evernote におけるノート = Notion におけるページ と捉えて差し支えないかと思います。以降の記事では「ノート」「ページ」という言葉を多様していますが、いずれも厳密な使い分けはありません。
特徴1. データベース
データベースはかなり肝となる機能です。「データベース」という単語を見た瞬間、目を瞑りたくなるかもしれませんが、大丈夫です!エクセルに入力するような感覚で直感的に操作できるでしょう。
Notionのデータベースが優れている点として個人的に気に入っているのは以下の3点です。
- 複数のデータベースを繋ぎ合わせることができる
- データベースに対して、複数の美しい表現方法(見た目)が簡単に提供できる
- 根底はデータベースなのに、使い勝手はデータベースっぽくなく、あくまでも「ページ(ノート)」を操作するシンプルなノート体験ができる
使い込むほど愛着が湧いてくるかわいいアプリです。
詳細は別記事にしますが、とりあえず雰囲気を掴むにあたって以下の動画をご覧ください。
特徴2. ブロックエディタ
Notion のエディタは各行が「ブロック」という単位になっています。以下の例では箇条書きそれぞれが1ブロックを意味していますが、複数のブロックを選択してドラッグし、特定のノート(ページ)配下に移動する操作をしています。
(公式サイトから引用 https://www.notion.so/ja-jp/evernote)
ブロックエディタといえば、WordPressでもGutenberg(グーテンベルク)という呼び名で新しいエディタが導入されて久しいですね。WordPressの界隈では、Gutenberg は賛否両論のようです。昔ながらのエディタに慣れている人ほどブロックエディタは使いづらいと思われるのは、仕方がないかもしれませんね。
しかし、Notionの無限大の表現力はブロックエディタであるが故の結果でしょう。ひとつのノート内に「データベース」「画像」「動画」「ファイルの添付」「クラウドサービスの埋め込み」などあらゆる表現ができるのは、各行のブロックが多様なフォーマットに変身しているからですね。
クラウドサービスの埋め込みという点については、一例ですが以下のように簡単に埋め込みが可能です。
特徴3. ページの階層化
Evernote ではノートそれぞれが同レベルでフラットに並んでいて、整理するにあたってはメールボックスのようにフォルダ分けする使い勝手でした。
Notion では、ノート(ページ)の入れ子構造を作ることができるため、フォルダという概念は存在しません。
(公式サイトから引用 https://www.notion.so/ja-jp/evernote)
例えば、「旅行」というページを作ったら、その配下に「2021年の旅行」という第2レベル(子)のページを作って、更にその配下に「2021年12月の旅行」という第3レベル(孫)のページを作ることもできますね。
あるいは、旅行頻度が低いのであれば年の区別は不要で、「旅行」配下に全てを網羅してしまうのも手かもしれません。
(階層構造の一例)
旅行
└ 2021年の旅行
└ 2021年12月の旅行
どのように使えるのか?
- チームWiki
- プロジェクトとタスク
- メモ
- ビジネスアイデアに関するメモ
- プライベートの健康の記録に関するメモ
- ドキュメント執筆
などなど、アイデアは無限大です。
対応しているプラットフォーム
ウェブアプリ版、デスクトップアプリ版、そしてスマホアプリ版それぞれが揃っています。
私は Mac をメインパソコンとしているので Mac アプリ版をメインに利用しつつ、外出先では iPhone の Notion アプリを利用しています。
Windows や Android アプリもあるようですが、使ったことはありません。
アプリ版を利用していてちょっと残念なのは、データのキャッシュがされない(あるいは非常に限定的)なため、ページを変える際に待ち時間を感じることが多いことです。
【初心者向け】キャッシュとは
クラウド上にあるデータは、通常であればインターネット回線(あるいはスマホの電波など)を経由してダウンロードします。このときに回線スピードによってダウンロードに時間を要します。時間を要するということは体感速度が遅くなるので、それを解消するために一度表示したことのあるデータはアプリ内に保存しておくことで、同じデータであればクラウドから改めてダウンロードするのではなく、手元にあるデータを表示するようにします。そうすると体感の応答速度が早くなるわけですね。
とはいってもノートアプリってテキスト中心なことが多いですし、回線スピードも早いご時世ですので、さほど困ってはいません。今後の改善に期待して気長に待ちたいと思います。
まとめ
2021年の個人的な大当たりサービスであったNotionを紹介しました。
新サービスへの完全乗り換えは結構な手間がかかりますし、ましてや Evernote となると長年の膨大な記録がありますので、移行は億劫になりがちです。ですが Evernote には最近不満・不安を抱えつつあったので、一念発起して乗り換えをしました。
意外とよかったのが、Evernote そのものの断捨離もできた点です。「昔はこんなことを考えていたなぁ。リライトして残しておこう」とか「この情報は明らかにゴミだな」といった数百ノートの見直しができました。
ちなみに、Evernote は完全には捨てていません。「1ノート=1資料」の関係でのデータ保管庫としては優秀なのですよね。PDFスキャンといったこともできるので、ScanSnapで読み取った書類をとりあえずEvernoteに打ち込んで置くというニーズでは大活躍しています。(以下参考記事)
今後は、Notion を主役にしつつも Evernote には補助役として活躍してもらおうと思っています。