クレジットカード選びに疲れた私が選ぶおすすめ3枚(国際ブランド JCB、VISA、Master 1枚ずつ)
以下の記事は、クレジットカードをあれこれ作りたくない方に向けて、「最小限のカードでも十分に満足できる戦略」を意識しながら書いたものです。私自身も以前は旧2chのクレジットカード板に張り付いていろいろなクレジットカードの比較をしては新規カードを作ってばかりだったのですが、いまは一周回って最小限のクレジットカードで生活するようになりました。カードが増えても、結局は管理が面倒になるだけなんですよね。
そんな経験を踏まえ、今回は私が実際に利用中の3枚のカードを紹介します。
- JCBザ・クラス
- 三井住友VISA NLゴールドカード(永年無料インビテーションを利用)
- 楽天カード
「なんでそれにしたの?」という疑問にも回答するように書きましたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそもクレジットカードの『国際ブランド』に関心のある方は、こちらの解説記事も参考にしてください。
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カードは増やしすぎない!シンプル戦略が大事な理由
まず大前提として、私は“カードをたくさん持ちたくない派”です。
なぜなら、お店ごとに作ったクレジットカードを全部管理するのは本当に大変だから。
- 近所のスーパー専用カード
- たまにしか行かないデパートのカード(ルミネカードなど)
- ガソリンスタンド専用のENEOSカード
- 携帯会社のdカード、au PAYカード、ソフトバンクのカード…
枚挙にいとまがありませんよね。確かに、徹底的に使い分ければポイントがより多く貯まる可能性はあります。けれど、その「管理コスト」や「更新作業の手間」、さらには「財布がパンパンになる煩わしさ」を考えると、私は「そこまでやらなくても良い」と感じています。
たとえば携帯電話で例を挙げてみましょう。ドコモ利用者だと「dカードで支払えばポイント還元率が高い!」と勧められることが多いです。確かに、ドコモ利用料に関してはお得かもしれません。でも、それ“だけ”のためにクレジットカードを1枚増やすのはもったいない気がしませんか? あとで紹介するカードでも、じゅうぶん対応できたりします。
実際、クレジットカードの還元率は“ならしてみると”そこまで大きな差がなくなりがち。大半は0.5~1.0%程度に落ち着きます。1%を超えれば立派な“高還元カード”と思っていいでしょう。
細かい比較を**し続けても、**年間数千円のお得をするだけ。数千円を馬鹿にするわけではありません。その比較し続けて、使い分けし続けるエネルギーを他のことに使えば、それ以上に充実したことに時間を使えますよ。
クレジットカードのポイント還元率は「おまけ」と捉えて、80点〜90点をとれれば十分!というスタンスでいたほうが、人生のQoLがきっとあがりますよ。
【保有カード1】JCBオリジナルカード:ザ・クラスへの道と現在の評価
まず最初に、現在はJCBザ・クラスを利用しています。(年会費50,000円+消費税)
私のJCBカードヒストリー
最初に作ったのは社会人になってすぐのこと。日本発ブランドということもあり、「将来、JCB THE CLASSを持ちたい!」という少し背伸びした想い抱きながら、まず一般カードを作ったんです。しっかり使って滞納せずに支払っていくと、JCBの内部的な信用(クレヒス)が積み上がります。
学生時代には一度JCB学生カードを持っていたのですが、ポイント還元率が地味だったので解約をして他のカードを使っていました。ですが卒業するにあたって、コツコツ信用を積み上げる使い方をしようと思い立って改めてJCBを取得しました。
その結果、JCBゴールドカード(2年間) → ゴールド ザ・プレミア(確かに3年未満)を経て、とうとう「ザ・クラス」のインビテーションが届いたのが20代のギリギリでした。当時は「職業」「年収」などの小手先のテクニックがネットでいろいろ語られていましたが、私がやったことはシンプルで、「長期的にきちんと使い、すべてを遅れなく返済する」という当たり前のことを積み重ねただけなんです。もちろん、あらゆる決済をJCBカードに寄せて、利用額を高めるような工夫はしていました。
おかげで、ディズニーのクラブ33に入ることができました。
ザ・クラスのメリットと現状
ザ・クラスの年会費は税込み55,000円(2025年1月時点)。金額だけ見ると高いですが、メンバーズセレクションという「1年に1度利用できるギフト」やプライオリティパスなどを考えると、割とコスパはいいと感じています。メンバーズセレクションで選べる品の中には、実質1万~2.5万円相当の価値がある場合もあるので、それが楽しみだったりしますね。
ただ、昔あった「ディズニーのクラブ33利用権利」がなくなったのは大きいです。それが目的で入った人も多かったと聞きますが、残念ながら時代の流れなのか、特典の改定が進んでしまいました。
もう1つ残念なのは、海外旅行保険が“自動付帯”ではなく“利用付帯”に変わってしまった点。以前は「持っているだけで海外旅行が補償される」のがステータスカードの特権というイメージでしたが、ここは少々改悪に感じる部分ですね。
こんな方におすすめ
- 日本ブランドを応援したい!: VISAやMastercardに押されがちなグローバル市場ですが、やっぱり日本発ブランドが好きという人は一定数います。日本国内での使い勝手は良好です(…というかVISAと同じくらい困らないの意味)。
- ハイクラスカードを目指したい人: たとえばAMEXやダイナースほどハードルが高くなく、かつ年会費5万円という範囲で持てるステータスを味わいたいなら、ザ・クラスは選択肢の一つ。コスパを重視する人にも向いていると思います。まあ、ステータスなんてものは存在しませんし、なんのお得もありませんので、あくまで自己満ですよ。
「メンバーズセレクションを利用すれば実質年会費がお得だから」という小手先の理由で今から取得するのはオススメしません。サービスも改悪の方向性にあるように見えますからね。
私は一度解約しようか考えましたが、ひとまず様子見で利用しています。現在もメインの決済カードです。
【保有カード2】三井住友カード(NL):ナンバーレスでもっと安心
カード券面に番号が書かれていないメリット
ここ数年で話題になったのが「三井住友カード(NL)」。最大の特徴は券面にカード番号や有効期限が記載されていない“ナンバーレス”仕様です。見た目もシンプルでスタイリッシュなので、私は最初に券面を見たとき「何これ、かっこいい!」とちょっとテンションが上がりました。
セキュリティ面のメリットは言わずもがな。たとえば友人とご飯に行ってカードを出すシーンでも、番号をのぞき見されるリスクがありません。とはいえ過度に心配しすぎる必要はないですが、人混みや海外でちょっとしたスキミングが…なんて話を聞くと、ナンバーレスは気持ちが楽ですね。
高い還元率でコンビニ利用に強い
そして地味にうれしいのがコンビニでの還元率アップ。公式サイトを見ると、Visaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済で利用した場合にはセブン-イレブン、ローソン、マクドナルドでポイント最大7%還元になるなど、日常使いでお得感が味わえます。ちょこっとした出費を節約したい方には助かりますよね。
さらに最近はSBI証券と提携してポイント還元率アップ(最大3%)といった施策もあって、投資を始めたい方にとっては魅力的。NISAやiDeCoで資産運用しようと考えているなら、カードで投信買付をしてポイントを稼ぐ作戦はぜひ検討してみる価値があるでしょう。
「iD」が使える数少ないカード
もう一つ挙げたいのが、携帯決済の「iD」が使えるという点。最近はタッチ決済やApple Payが台頭しているので、iDの存在感は昔より薄れましたが、それでも「iDだけOKなお店」や「QUICPayは使えないけどiDは使える端末」をたまに見かけます。いざというときに重宝する場合がありますので、1枚はiDが使えるカードを持っておくと便利です。
Oliveは使わない
一時期めちゃくちゃキャンペーンされていたのでご存知の方も多いと思いますが、三井住友のOliveというサービスがあります。三井住友カード(NL)+三井住友銀行の組み合わせでポイント還元率がお得になるサービスなのですが、私はOliveは利用していません。
理由は簡単、三井住友銀行にロックインされたくないからです。
やはり現在、圧倒的にネットバンクの方が便利ですね。私は2000年代のネット黎明期から「ジャパンネット銀行(現在のPayPay銀行)」や「イーバンク銀行(現在の楽天銀行)」を利用していますので、その利便性は長いこと感じていてダントツです。
メインバンク、サブバンク、いずれもSBI銀行と楽天銀行なのでネットバンクです。みずほ銀行や三井住友銀行の口座も先日まで保有していたのですが、2024年にいずれも解約しました。
若干のポイント還元率よりも自由度を選ぶ方が、長い目でみたらよいと思っています。
【保有カード3】楽天カード:ふるさと納税でまだまだ活躍
一時期は「楽天経済圏」にどっぷりだった
楽天カードといえば、かつては「楽天ポイントをとにかくためまくりたい人」にとって、最強クラスのカードでした。私も楽天モバイル、楽天でんき、楽天証券…あらゆるサービスを楽天に集中させれば、まさに“楽天経済圏”の住民として高還元率を享受できました。
しかし、近年は残念ながら改悪が続き、私自身も楽天サービスを分散させるようになり、メインの座にいた楽天カードは現在は予備カードに格下げしました。まだに楽天カードは保有しているのですが、主な理由は「楽天ふるさと納税を利用するため」です。
ふるさと納税の支払いに便利
ふるさと納税は返礼品を楽しむ一方で、実際の自己負担額は2,000円のみという魅力的な制度ですよね。楽天ふるさと納税を活用すれば、ポイント還元もさらに上乗せされることが多く、実質コストを下げられます。私の場合、昔の名残もあって「どうせ同じ寄付をするなら楽天で」という流れで使っています。
ただ最近はAmazonがふるさと納税に参入してきましたし、今後の楽天ふるさと納税の優位性がどこまで続くかは謎です。もう少し様子を見て、魅力が薄れたら撤退…なんてこともあり得るかもしれません。
さらにトドメとなるのが、2025年10月をもってふるさと納税でのポイント付与が廃止されてしまいますね。(詳しくは「ふるさと納税 ポイント 廃止」で検索を)。
いよいよ楽天カードを解約するかもしれません。
Masterブランドを選択
私が楽天カードを作るとき、すでにJCBとVISAのブランドは持っていたので「じゃあMasterを選んでおこう」と思い、結果として3大国際ブランドをコンプリートする形になりました。
昔は「ヨーロッパ圏でMasterのほうが使いやすい」という話もありましたが、最近はVISAも十分普及している印象です。正直、Masterブランドがなくてもそれほど困らないでしょうね。
まとめ:結局どれを選ぶべきか?私のおすすめ戦略
結論として、私はこの3枚をメインに活用しつつ、サブ的なカードを何枚か持っています。ただし、サブはあくまで保険のようなもの。実際のメイン決済は「JCB THE CLASS」と「三井住友カードNL」を中心に使い分けています。
- **JCB THE CLASS(またはJCBオリジナルカード)**→ 「日本国内ではJCBが強い」は残念ながら昔の話。現代においてはVISA、Masterの方が便利でさえありますが、日本の国際ブランドを応援したい方にはお勧めです。もはや「情」みたいなものですね。急いでいない場合は、ゆっくり応援をしつつJCBザ・クラスを目指すのも楽しみの一つかもしれません。ただ、ザ・クラスは今のところJCB最上位カードなので、インビテーションにおいてはある程度の年収審査があるのでご注意を。
- **三井住友カード(NL)**→ 還元率がそこそこ高く、特にコンビニ利用での優遇が強み。ナンバーレス設計でセキュリティ面の安心感も得られる。投資ポイント還元との相性も◎。JCB(日本ブランド)を応援する気がなければ、今ならば私はこれをメインカードにします。
- 楽天カード→ 楽天ふるさと納税や楽天経済圏を利用するなら保有価値はまだまだアリ。最近の改悪で一時期よりは魅力が薄れたけれど、ポイント獲得の可能性は十分。個人的には、既に楽天カードの黄金期は終わって改悪ラッシュなので今からメインカードにしたいとは全く思わないですが、楽天サービスにどっぷりと浸かっている場合は、今でも悪くない選択肢だと思います。
いずれも還元率1%以上を基準にして選んでおけば、日常の買い物で「損した」気分になることは少ないはずです。JCBは前年度の利用金額に応じてポイント倍率が変わってしまうので、最初は0.5%還元となり、他の2枚に比べるとお得感は小さくなりがちなのにはご注意を。
カードが増えすぎると管理の面倒さが勝ってしまうので、最小限の枚数で最大限の恩恵を狙ってみてください。
さいごに:カード戦略は「継続的な使い方」が命
最終的には、あなたがどんなライフスタイルで何を重視するかが重要です。デパートやガソリンスタンド、携帯会社ごとにクレジットカードを作り続けるのもありですが、たくさん作りすぎてしまうと、自分でも「どれがどれだっけ?」とわからなくなりがち。そうなるくらいなら、メインで使うカードは絞って数枚にとどめ、管理のストレスをなくすほうが、毎日の生活がずっとラクになりますよ。
クレジットカードの魅力は還元率だけではありません。
長年しっかり使い、支払を滞納せずに続けることで「クレジットヒストリー」が積み上がり、より上位グレードのカードへの道が開けることもあります。また、旅行保険や空港ラウンジ、コンシェルジュといった特典を実際に使ってみると、その便利さに「年会費の元を取れている!」と実感できることも多いです。
- ポイント還元が目に見えてわかりやすい「三井住友カード(NL)」
- 楽天経済圏で活躍する「楽天カード」
- 我らが日本の国際ブランドJCBの「JCBオリジナルカードシリーズ」、そしてステータス性と特典を堪能できるそして自己満の「JCB THE CLASS」
あなた自身の利用シーンや将来の目標に合わせて、ぜひ取捨選択してみてください。クレジットカードは、うまく使えば家計管理や生活の質をぐんと上げてくれる心強いツールです。ぜひ本記事を参考に、面倒にならない程度に賢いカードライフを手に入れてくださいね。